お豆の迷走記~アラサー独女の独り言

人生迷走中アラサーお豆の日常や家族の話

自分にできることを探す為の自由研究

        ヽ 今週のお題「自由研究」 /

 

今日、8月6日は、広島に原爆が投下された日。

あれからもう76年・・・・

 

広島県出身のお豆。

小学校の頃は平和学習があり、8月は6日と15日は登校日だった。

 

平和学習って全国あるのか分からないけど

お豆の通っていた学校では

戦争のビデオをみたり、話を聞いたり、

生徒と先生で千羽鶴を折り、平和公園に持っていき

祈りをささげに行っていた。

 

語り部さんもご高齢になり、人数も減っている。

戦争の話を語ってくれる人も、その話を聞く機会も

どんどん無くなっていく。

 

子どもに戻って

夏休みの自由研究の宿題があったら

きっと戦争について

今聞けるだけの話を聞いて、まとめるだろう。

 

過去は変わらないけれど

人はどんどん変わってしまう。

年をとるし、記憶も薄れていくし、

亡くなり、知っている人も減っていく。

 

過去を変える事は出来ないけれど

人が語り継いで行かない事で、風化してしまう。

風化してしまうことで、過去は変わらなくても・・・

人々の記憶から薄れていく事で

知らない人が増え、なかった事になっていくような気がする

 

なかった事にはならなくても

知らない人ばかりになり、人の記憶に無いならば

それはなかった事と同じなのではないだろうか。

 

お豆は戦争を経験しているわけでは無い。

けれど、祖父母の経験や、自分が聞いてきた話を

伝えていくことは出来る。

そして、戦争の無い平和な社会にする為に

自分の出来る事は何かと考える事も出来る。

 

 

omamesan3.hatenablog.com

 

これにも書いたけれど

祖父母のラブロマンスもそのひとつだ。

語り継いで行きたい祖父母の話でもあり

忘れてはいけない戦争の話だからだ。

 

父の両親はお見合い結婚だ。

祖父の兄たちは皆、戦争へ行ってしまった。

祖父のすぐ上の兄は、出兵直前に戦争が終わった。

 

祖母は工場に向かう電車の中で

ピカドンの光とキノコ雲を見たという。

遠くの山の向こう側で、ピカッと光り

ドーンと言う音、恐ろしい色のキノコ雲・・・・

 

風が吹いたわけでも無いのに、

背筋が凍る様な・・・ひやっとした風が吹いたような感触と

あり得ない程の悪寒、感じたことの無い恐怖を感じたという。

 

電車が止まり、祖母は歩いて帰ることになった。

戻ってから数日後

広島に新型爆弾が投下されたと知った。

 

ひとつ早い電車に乗っていたら自分も死んでいただろうと・・・・

助かったのは、仏様のお陰だと今でも言います。

 

祖父は口べたななのもあるが・・・

家族を、友を、亡くしたからだろうか・・・

戦争の話や幼い頃の話は聞いたことがない。

 

父も祖父の兄たちの話はするが

それは戦争に行ったという事だけ。

あとの話はしないし、父も知らないのだ。

 

終戦から何年経っても

祖父の心には、人に話せない程の深い傷が残っている。

 

祖父の様に、戦争中の話をしたがらない人も多い。

母の父の様に、捕虜になったことを話す人もいれば

捕虜になったことを話したがらない人もいる。

 

近所に住んでいた老夫婦、老人ホームで知り合ったおじいさんやおばあさんも

話してくれる人も居れば

一切話してくれない人もいる。

 

空襲で家を焼かれ

目の前で苦しむ家族や、友を

見捨てて、命からがら逃げ

自分だけ生き残ったこと

 

戦争へ行く何日か前に結婚して

すぐに戦地へ行った旦那さんは

戦死したという事実以外

何も戻ってこなかった。

骨どころか、遺品はもちろん

どこで何故亡くなったかということさえ

分からないままだということ

 

戦地で傷を負い

隊を離れた次の日に

仲間は皆、戦死してしまったこと

 

食べるものがなく

身の回りにある、草木など

片っ端から鍋で煮て食べたこと

 

色んな話を聞いた。

旦那さんが帰って来なかったおばあちゃんは

たった数日だけの旦那だったけれど

今でも思い出し、戦争さえなかったら

今頃2人で曾孫と遊んでいただろうと……

もっともっと知りたかったと泣いていた。

 

他の人もみんな泣いていた。

そして、 戦争なんてもう二度とない世の中にしてほしい。

これがみんなの願いだった。

 

 

 

昨日ほとんど眠れなかった。

どうしても眠くならなかったのだ。

テレビ見たり、本を読んだり……

最後に漫画を読んでいたら

この世界の片隅に  

を見つけて読んだ。

何度も何度も読んでる話なのに

次から次に涙が出た。

 

そして、話を聞いたみんなの顔が

両祖父母の顔が浮かんだ。

みんなの話を思い出していたら

急に眠りに落ちた……。

 

朝起きて、今日が8月6日だと知って

そうだったのかと思った。

少しずつ、自分も忘れかけていたのかもしれないと反省した。

 

自由研究として、戦争のことを伝えていくために

自分なりにできることを見つけていきたい。